空が青いから白をえらんだのです 寮美千子編を読んで 母の日に読んで欲しい一冊

きっかけは友人のブログ

友人のカレンさんがブログでこの本を紹介していたのがきっかけです。

空が青いから白をえらんだのです〜奈良少年刑務所詩集〜 感想

興味を持った本はとりあえず読んでみたい派。
早速本屋さんで購入してきました。

なぜ受刑者が詩を?

この本は、奈良県にある少年刑務所の受刑者達が書いた詩をまとめたもの。

受刑者の中には虐待や家庭内の問題で心を閉ざしてしまった結果、罪を犯して刑務所に入っても、刑務所の中でも周囲とうまく馴染めない受刑者がいるそうです。

そんな彼らの更生の為に奈良少年刑務所が始めたのが「社会性涵養(かんよう)プログラム」という新しい試み。

感情を育てるなんて、犯罪を犯したとはいえ学校くらい通ってるでしょ、と思っていたら受刑者の中には幼稚園さえ通ったことがない子もいると知りました。
童謡の「ぞうさん」でさえ知らないなんてびっくり。

どんな環境で、どんな犯罪で刑務所に入ってしまったのだろう・・・
この詩を読むだけで色々考えてしまいました。

母の日に読んで欲しい1冊

特に印象的だったのが詩集の後半「お母さん」についての詩が多く紹介されていたこと。
「この子は施設にいたのかな」
「お母さんを知らないのかな」
「親から暴力を受けていたのかな」
と想像させる詩もありました。

私は「クリスマス・プレゼント」という詩が一番印象的でした。
青年が書いたと思えないくらい、ピュアで素直な詩。
米津玄師さんか秦基博さんが曲にしてくれないかしら。

「母の日」という詩は
「母の日なんて面倒くさいなー」
と思っている人がいたら、この詩を切々と読んであげたい。
(読んでる私が泣いてしまいそうだけど)

お母さんに感謝を伝える前に、是非この詩集を読んでもらいたい。
お母さんがいない人、この詩集を読んでお母さんを思い出してもらいたい。
お母さんとうまくいかない人、この詩を読んで母親に対しての気持ちが少しでも変わったらいいな。

これ以上悲しい現実を増やさない為に

この詩集の編者である寮美千子さんは、実際に奈良少年刑務所の「社会性涵養(かんよう)プログラム」で講師を勤めた方。

寮美千子さんのあとがきには

彼らの更生を成就させるには、二つの条件がある。一つは、彼ら自身が変わること。そして、元受刑者を温かく受け容れてくれる社会があることだ。

と書いてありました。

日本の刑務所に収容されている人の約半分が再犯者。
奈良少年刑務所も700人あまりが収容されているそうです。
700人もいるの?!と驚きました。
この本を読まなかったら知らずにいた現実です。

おみくみ
もっと多くの人に読んでもらいたい本!
世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集
受刑者
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あふれでたのは やさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室
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