デスマッチファイターのドキュメンタリー映画
プロレスラー葛西純選手が主演のドキュメンタリー映画「狂猿(キョウエン)を観に行ってきました。
映画『狂猿』公式サイト
葛西純選手(以下葛西さん)はデスマッチのプロレスラー。
コロナ禍の中、葛藤しながらデスマッチと向き合う葛西さんの姿がとても印象的な映画です。
昔の金髪の葛西さんは確かにお猿さん・・・(失礼)
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デスマッチとは?
プロレスの試合形式の一種。プロレスのルールをより危険なものに変更したり、特殊なリングを使用したりするものである。
引用:Wikipedia
事前に見た映画の口コミサイトで
「デスマッチのシーンはあまりない」
と書いてあったので、少し安心していたら・・・
思っていた以上に過激でした。
バーベキュー串が顔に突き刺さるのが耐えられない人にはオススメできない映画です。
ただ、慣れると蛍光灯が割れる音にワクワクしてくるのが不思議。
ギャップが魅力的
映画を観た理由は「葛西さんの魅力」にあります。
数年前、プロレスに興味を持ってすぐのこと。
本のサイン会で葛西さんご本人にお会いすることができました。
プロレス初心者丸出しの私に対して、ハニカミながら握手をしてくれた葛西さん。
普段デスマッチをしている人とは思えない程、穏やかな笑顔とのギャップに驚きました。
その後、実際に試合を観たのですが、会場の葛西コールが凄い。
葛西さんは竹串を額に何本も刺して流血しながら、私の目の前をフラフラと歩いていました。
一緒に行った後輩は大号泣。
(過激な写真の為、公開は控えます)
印象に残ったシーン
映画の中で特に印象的だったのが、葛西さんがデスマッチ用にホームセンターで長柄カミソリを大量に購入し、黙々とボンドでボードに貼り付けているシーン。
ピンクのテープも買っているので、何に使うのかと思ったら・・・
答えは映画を見ると分かります。
その後、自作のカミソリボードを梱包材で包み
(←こういうところが好感度爆上がり)
自分でワゴン車を運転し、後楽園ホールに持ち込んでいました。
リングの設営もスタッフ任せではなく、他の選手と一緒にせっせと働きます。
カリスマと呼ばれている人なのに、自分で何でもやっているのです。
試合前でもドアを自分で開けて、セコンドの選手を先に通していました。
こういうさりげないシーンを映すところがたまりません。
デスマッチで過激なプロレスを繰り広げる一方で、地道にトレーニングに励んだり、家族との時間を作ったりとこんなに振り幅の激しい人はなかなかいないと思います。
パンフレットは購入すべし
こんなに読み応えのある映画のパンフレットは初めてかも。
川口潤監督のプロダクションノートだけで本になりそうなのに。
読んでいて
「監督、その話もっと詳しく聞かせて下さい」
と言いたくなりました。
劇中の音楽も私のツボにはまる曲ばかり。
パンフレットに監督の劇中に使った音楽の解説があって、早速CDを探しました。
有吉反省会にも出演
葛西さんは2021年7月31日放送の「有吉反省会」にも出演していました。
デスマッチのプロレスラーなのに「痛いの苦手」
試合では包丁やカミソリで切り刻まれたりするのに、注射になると直視できません。
家族想いで子煩悩なところも紹介されていました。
友近さんも思わず笑顔。
プライベートは一切公開しないプロレスラーが多い中、葛西さんのTwitterには家族の写真がたくさん載っています。
デスマッチの映画に出ている人がモルカーの映画を観ているとは・・・
(またまた好感度爆上がり)
まとめ
映画でデスマッチの試合後、血だらけになった葛西さんが瞬きもせず
「人生がつまらねーと思っている奴、俺を見ろ」
と話している姿が衝撃的でした。
自分に言われている気がして、ドキっとしたのはきっと私だけではないはず。
いろんな意味で刺激の強い映画でした。