読みにくい名前ですみません
「○○さん…え〜っと、下の名前なんて読むんでしたっけ?」
初対面の人からはよく聞かれます。
私の苗字は珍しく、下の名前も一般的な読み方では読めない名前です。初対面の人はもちろん、何度か会ったことがある人でも「あれ?なんて読むんだっけ?」となることがしょっちゅうです。
私の苗字は珍しく、下の名前も一般的な読み方では読めない名前です。
初対面の人はもちろん、何度か会ったことがある人でも「あれ?なんて読むんだっけ?」となることがしょっちゅうです。
さらに困るのは、読み方は合っていても漢字が間違っていることが本当に多いこと。
メールや書類で自分の名前を見る度に「あ、また違う字になってる」と苦笑いすることもしばしばです。
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名前を間違えられて激怒する人を見た時の衝撃
先日、ある場面を目撃しました。
受付で名前を確認された男性が、スタッフに名前を間違って呼ばれた瞬間、顔を真っ赤にして怒鳴り始めたのです。
「なんで間違えるんだ!ちゃんと確認しろ!」
その剣幕に、周りにいた人たちもびっくり。
スタッフの方は平謝りでした。
正直、私にはその気持ちがまったく理解できません。
そんなに腹が立つことでしょうか?
両親への複雑な想い「なぜもう少し読みやすい名前に…」
実は心の奥底で、両親に対して思うことがあります。
「なぜ下の名前を、もう少し変換しやすい名前にしてくれなかったのか」
苗字は変えようがないけれど、せめて名前くらいは一般的な読み方ができるものだったら、もう少し楽だったのになぁ、と。
学校でも職場でも、自己紹介の度に「読み方の説明」から始まります。
電話で名前を伝える時は、一文字ずつ丁寧に説明しなければなりません。
でも文句を言ってもどうにもならないし、むしろ「分かりにくい名前ですみません」と先に謝ってしまう方が、お互い気持ちよく過ごせると思うのです。
キラキラネームの人たちはどう思っているのか
最近は「キラキラネーム」という言葉もよく聞きます。
一般的な読み方では到底読めない、個性的な名前をつけられた子どもたち。
彼らもきっと私と同じように、名前を間違えられることが多いはずです。
そういう人たちは、名前を間違えられても「仕方ない」と思っているのでしょうか?
それとも「ちゃんと覚えてよ」と思っているのでしょうか?
私の場合は完全に前者。
だって、読めない名前の方が悪いんだもの。
相手に「申し訳ない」と思わせるより、こちらから「すみません」と言ってしまった方が、その後の関係もスムーズになる気がします。
名前を間違える側の気持ちも考えてみる
名前を間違える側の立場になって考えてみると、きっとその人だって故意に間違えているわけではないはずです。
一生懸命読もうとしてくれて、でも読めなくて困っている。
そんな相手に対して怒るなんて、なんだか理不尽な気がするのです。
私は名前を間違えられた時、むしろ「頑張って読んでくれてありがとう」という気持ちになります。
完全に的外れな読み方をされても、「おしい!○○って読むんです」と笑って答えています。
「お互い様」の精神で生きていこう
結局のところ、名前を間違えるのも間違えられるのも、「お互い様」なんじゃないでしょうか。
相手は悪気があって間違えているわけじゃない。
私も好きで分かりにくい名前になったわけじゃない。
だったら、お互いに「すみません」「いえいえ、大丈夫です」で済ませて、気持ちよく過ごす方がずっと良いと思うのです。
名前を間違えられて怒る人を見るたび、「もったいないなぁ」と感じます。
その怒りのエネルギーを他のことに使った方が、きっと人生も豊かになるのに。
ややこしい名前を持つ身として、今日も「すみません、分かりにくい名前で」と言いながら、笑顔で過ごしていこうと思います。
そんな私を見て、少しでも多くの人が「そんな風に考えてもいいんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
結論「名前間違えたぐらいで怒らないで」