「あいつあいさつしないよね」問題を考える
「あいつ挨拶しないよね」——職場でこんな陰口を叩かれたことはありませんか?
お酒が飲めない私は、居酒屋などでみんなが話していることをかなり冷静に聞いています。
飲み会などでよく耳にするのが
「あいつ挨拶しないよね」
という言葉です。
朝、社内ですれ違った時。
トイレで一緒になった時。
自分では挨拶したつもりでも、相手に届かなければ、誰もが「あいつ挨拶しないよね」と陰で言われてしまう可能性があります。
たかが挨拶、されど挨拶。
これが積み重なると人間関係のトラブルの原因にも発展しかねません。
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挨拶ができずに退職に追い込まれた女性社員の実話
最近友人から聞いた話で、「挨拶」について衝撃的なことがありました。
社内に普段から周囲と打ち解けられない女性社員(Aさん)がいたそうです。
朝も無言で席につくAさん。
まさに「あいつ挨拶しないよね」と言われる典型的なタイプでした。
そんな時、社内で社員のコミュニケーションに関するアンケートが配布されました。
なんとAさんが書いたアンケートには「社内の挨拶ができていない」と記載されていたのです。
しかし、その内容は驚くべきものでした。
「誰も私に挨拶しない。みんなマナーが悪い」
Aさんは自分が挨拶をしないにも関わらず、周囲が自分に挨拶しないことを批判していたのです。
その後、Aさんは人間関係でも仕事でもトラブルを起こし、最終的に退職することになりました。
『挨拶の魔法』著者が明かす問題の本質
元ANA客室乗務員で人材教育講師である三上ナナエさんは、著書『たった一言でいい流れをつくる「あいさつ」の魔法』で、挨拶がもたらす驚くべき効果について詳しく解説しています。
私はなぜ普段挨拶しない人が「私に挨拶しないのはおかしい」と思うのか、ずっと疑問でした。
三上ナナエさんも過去に
「挨拶を相手も返してくれる保証があるなら、自分からするのにな」
と思った経験があったと書かれています。
確かに私も「誰だか分からないけど、挨拶されたら私も挨拶しようかな」と思う時があります。
それで相手が挨拶をしないと、いわゆる「あいつ挨拶しないよね」問題が発生するのです。
**「あいつ挨拶しないよね」と愚痴を言っていても、何の解決にもなりません。**
結局は自分が相手に振り回される結果になってしまいます。
相手が挨拶を返してくれない場合の対処法
三上ナナエさんは、こう提案しています:
自分が挨拶をして気持ちよくなれれば、相手が挨拶をしなくても「私自身の問題ではない」と切り替えることができる
「ただただ、いつでも気持ちよく挨拶できる自分であることが大事」
挨拶は自分次第で人生も変えられる。「挨拶の魔法」の真髄はここにあると思うのです。
スターバックスで挨拶スキルを磨く実践テクニック
「では明日から積極的に自分から挨拶しましょう」と言われても、戸惑ってしまう人は多いと思います。
そんな方に、挨拶の練習に最適な場所をご紹介します。
それは「スターバックス」です。
スターバックスの店員さんは、いつでも笑顔で挨拶してくれます。
私も以前はスターバックスに行っても無言でレジに並び、
「ソイラテのホット、トールサイズをください」
としか言いませんでした。
最近は意識して、朝なら「おはようございます」と店員さんに挨拶し、一言二言の会話をするようにしています。
もちろん、これも笑顔で対応してくれる店員さんがいてこそ。
それだけでも気分が明るくなるのです。
どうしても恥ずかしい方へのアドバイス: 最後にドリンクを受け取る時、「ありがとうございます」と店員さんの目を見て言ってみてください。
大丈夫、スターバックスの店員さんは優しいです。
まとめ:挨拶で運命は変わる
挨拶ができない人の共通点は、相手からの反応を期待しすぎることです。
しかし、三上ナナエさんの『挨拶の魔法』が教えてくれるように、挨拶は相手のためではなく、まず自分のためにするものなのです。
明日から、あなたも「気持ちよく挨拶できる自分」を目指してみませんか?
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