関東に唯一残っていた屋上観覧車の記録
埼玉県川越市の丸広百貨店川越店。
この昭和を色濃く残すデパートの屋上に、関東で最後となった屋上観覧車「わんぱくホィール」がありました。
残念ながら2019年9月に閉園してしまいましたが、その貴重な体験を記録として残しておきたいと思います。
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昭和43年生まれの奇跡の観覧車
子供の頃に乗った記憶が蘇る、この小さな観覧車。
関東では川越店だけに残っていた貴重な屋上遊園地でした。
名前の「わんぱくホィール」の「亻」だけが小文字という、なんとも愛らしいネーミングも印象的です。
300円で味わえる空中散歩
- 料金: 大人300円
- 定員: 4名
- 特徴: ゴンドラが回転しながら一周
観覧車自体は小さいものの、屋上という立地のおかげで意外な高さを楽しめました。
金網のゴンドラは風がガンガン吹き込んできて、地味な揺れがスリル満点。
ブランケットの貸し出しサービスもありました。


絶景ポイント
晴れた日には以下の景色を楽しむことができました:
秩父の山並みと美しい夕陽
川越の街並みを一望しながら、遠くに秩父の山々が連なる絶景
天気次第でスカイツリーも
条件が良ければ、はるか東京のスカイツリーまで見えるそうです
レトロな屋上遊園地「わんぱくランド」
観覧車以外にも魅力がいっぱいでした:
屋外エリア
- モノレール
- 飛行機の乗り物
- その他の小さなアトラクション
室内ゲームセンター
おじいちゃんがメダルゲームを楽しんでいる光景も、なんとも昭和らしい風景でした。
(こちらも残念ながら閉店済み)
昭和の香り漂う丸広百貨店
屋上遊園地だけでなく、丸広百貨店全体が昭和の雰囲気に満ちていました:
- 渋いペットショップ
- 昔ながらの食堂
- レトロな看板のファミリーレストラン(2024年3月4日閉店)
すべてが時代を超えて愛され続けてきた証拠でした。

消えゆく昭和の遺産(2025年6月追記)
2019年9月の屋上観覧車閉園に続き、2024年3月4日にはファミリーレストランも閉店。
関東最後の屋上観覧車という貴重な文化遺産が姿を消し、昭和の面影を残すレストランも静かに幕を閉じました。
高度経済成長期に花開いた屋上遊園地という文化も、時代の流れとともに少しずつその姿を変えています。
川越という歴史ある街に残っていた、もうひとつの大切な「昭和」。
その記憶を、多くの人と共有できればと思います。
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